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喜悦旅游#3  「船出」〜北海道編1

更新日:10月6日


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 あたらしい旅は、神戸からの船出で幕を開けた。

 

 朝10時、Raymma新神戸店を出発し、神戸空港に向かう。神戸空港と関西国際空港(以下、関空)の間には、1日何便ものフェリーが往来している。今回は、関空から北海道への空の旅だ。このフェリーを利用すると、神戸からわずか30分で関空に行ける上、旅行中の駐車場代は無料となる。とても便利なシステムだ。

 

 それにしても暑い。8月の終わり、残暑はおさまって来るかと思いきや、ますますその勢いを増している気がする。神戸はうだる暑さで、風もない。北海道には、どんな風が吹いているのだろうか。

 

 船に乗り込む。アイスコーヒーをゆっくり飲みながら、窓外を眺めてみる。濃い青い海原。海を眺めながら、旅に想いを馳せる。今回は、北海道半周の旅。北海道を新千歳から北上し、日本最北端の宗谷岬から、北海道最東端の納沙布岬へ。そして新千歳にぐるっと戻るルートを予定している。この旅で巡るエリアは、初めて 行くところばかり。ざっくり旅程は決めたものの、行ってみなければ何もわからない。よく言えば自由度の高い旅、言い換えれば、行き当たりばったりだ。

 

 そんなことをふわふわ考えていたら、あっという間に関空に着いてしまった。夏休み最後の週とあってか、空港はかなり混んでいる。その活気は、悪くなかった。いろんな人の旅のよろこびが、空間に溢れている。いいものだ。

 

 関空から北海道・新千歳空港までは約2時間。意外と早い。チェックインし、搭乗してしまえば時間はあっという間に流れる。うとうとする間に、新千歳空港に着いていた。午後4時半。日差しの傾きを感じる。神戸よりも日が落ちるのがずっと早いようだ。空港近くのレンタカー屋でコンパクトカーを借り、宗谷岬に行く途中にある留萌に向かう。約2時間ほどのドライブだ。


 

 まずは道中のおやつを調達に、北海道ローカルのコンビニ「セイコーマート」へ。わたしは月寒あんぱん、盛田さんはカステラを買った。地元感あふれるパッケージが愛らしく、味も素朴で良い。月寒あんぱんは、わたしの大好きな漫画「ゴールデンカムイ」に登場する重要な小道具だ。人知れず、感激してしまった。

 

 腹ごしらえも済んだところで、一路留萌へ!(続く)


 

株式会社RaymmaのWEBマガジン「喜悦旅游」は、伊地知奈々子の文・盛田諭史の写真という定点から、「価値観の切り替わり」を表現することを目的としています。


価値観の切り替わりは、個人を変える。

個人の小さな変化こそ、世界をダイナミックに変える原動力。


あなたを切り替える旅に、出てみませんか。

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